サラリーマンや主婦のお小遣い稼ぎとして人気のせどり転売。

インターネットで隙間時間に稼げるのが魅力ですよね。しかし、中にはせどり転売って犯罪じゃないの?と思う方もいらっしゃると思います。

実は私もそう思ってた時期がありました(笑)

では、実際のところどうなのか、この記事で明らかにしていこうと思います。

 

せどりは犯罪になるってホント?

せどり転売とは「商品を仕入れて、他の誰かに売る」という行為のことです。

これが犯罪だとしたら毎日のように転売による逮捕者が出てしまいます。個人でも法人でも関係ありません。

何かを買って、それを他人に売ることは犯罪ではなく、誰でも自由に行って構いません。

しかし、実際には転売による逮捕者は出ています。なぜなのでしょうか。

 

それは、

「犯罪になる転売」「犯罪にならない転売」があるからです。

 

例えば、勝手に盗んできたものを他人に売却する、これは犯罪ですね。

窃盗という行為自体が犯罪だからです。

 

犯罪になる転売には盗んだものを売るという手口以外にも様々なケースがあります。

ですが、「せどり転売=犯罪」というのも間違いです。

このブログを読まれているということは少なからずせどりをしている方やこれから始めようと思ってる方が多いと思いますので、この機会に合法と違法の境目を知っておきましょう。

犯罪になるせどり転売【5つのケース】

犯罪となるのは以下のケースです。逮捕されてしまわないように詳しく見ておきましょう。

偽ブランド品の転売

これはよく耳にします。偽物を売ってはいけないのは当然ですね。

法律的には「商標法」というのに違反します。

そのブランドの商標を侵害する行為となるからです。

罰則は「10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、又はそれらの併科」となります。かなり重い刑罰ですね…

 

これに関して、こんな記事を見つけました。

偽ブランドの転売目的だったのでしょう。皆さんはこのような事態にならないように気を付けてくださいね。

偽ブランドには洋服やバッグだけでなく、おもちゃや雑貨にも存在します。偽物と知らずに転売してしまうと、罪に問われることはないと思います。

ですが「知らなかったことを証明する」のはとても大変なことですね。かなり面倒なことに巻き込まれることになるでしょう。

 

そして最も深刻なのは、あなたが販売しているサイトのアカウントが取り消されることです。

ブランド品を転売する場合は、しっかりした仕入れ先から仕入れることが大切になってきます。

特に高額商品はリスク高です。注意しましょう。

 

デジタルコンテンツのコピー品の販売

2012年、「違法ダウンロード」に対する刑事罰化が施行されました。

違法アップロードされたコンテンツを違法と知りながらダウンロードすると犯罪ですよね。

違法コピーしたコンテンツを販売したら犯罪となるのは当たり前です。

デジタルコンテンツとは、ソフト・音楽・電子書籍・映画などが含まれます。

 

2017年12月には下のような逮捕がありました。

デジタルコンテンツの違法コピーや音楽の違法ダウンロードは現在大きな問題となっています。

今後さらに審査が厳しくなっていくことでしょう。

 

チケット転売

これは知っている人も多いかもしれません。

「コンサートに行こうと思ってチケットを購入したけど、都合で行けなくなったので、購入した価格で売りました」というのは全く問題ないのですが、

はなから転売目的でのチケット購入は犯罪となります。

チケット転売はダフ屋とも呼ばれ、コンサートのチケットを買い占めてチケットが手に入らなかった人に定価よりもはるかに高い価格で販売する、というのは悪質な犯罪行為です。

人気アイドルグループのチケットなどは確かに転売すればかなりの高値で売れるのは事実ですが、絶対に手を出してはダメです。

 

古物商免許の取得をしていない

せどり転売をしようと思ったら、「古物商許可証」の取得が必要です。

新品を販売するので、大丈夫!と思ったあなた。知らないうちに犯罪に手を染めてしまうかもしれませんよ…

お店で販売されている商品は確かに新品なのですが、それをあなたが購入した時点で法的には古物と判断されるのです。

 

勿論、メーカーや問屋から仕入れる分には古物許可証は必要ありません。

しかし、ネットショップや実店舗から仕入れる機会はあると思います。あるいは中古品を仕入れる場合もあるかもしれませんね。

古物許可証は申請してから取得までに1カ月程度はかかります。

つまり思いたった時すぐには取得できないということです。

転売の幅を広げるのにも古物許可証を取って損はないと思いますよ。

 

ただ、以下の場合は古物許可証は不要です。

・海外で購入してきたものを国内で販売する

・不用品の販売(転売目的での購入品は不可)

・人からの貰い物を売却する

このように例外もあるので、細かいルールまで確認しておきましょう。

 

脱税

個人で転売している場合でも年間38万円以上の収入がある場合には確定申告が必要です。

また、注意すべきは副業として行う場合でも、給与所得以外に年間20万円以上の収入がある場合には確定申告が必要となることです。

せどらーの中には「どうせばれないから大丈夫でしょ」と思っている方も多いようですが、昨今ではせどりや転売で稼いでる人は珍しくなくなってきました。

昔のようにひっそり副業する、といったことが難しくなってきているのです。

納税は国民の義務です。きちんと支払いをするようにしましょう。

 

販売サイトで禁止される行為

ここまでで法律上の犯罪となるケースを見てきました。しかし、法律以外にも私たちが気をつけなければいけないことがあります。

 

 

販売先の

規約

です。

 

 

せどり転売をする人のほとんどはAmazon・メルカリ・ヤフオクといった販売サイトあるいはフリマアプリに登録し、アカウントを取得して販売しています。

それらの中にも販売サイトの規約というものが存在します。

私たち販売側にとって最も怖いのがアカウントの停止です。どのような行為が違反になるのでしょうか。

それでは、それぞれのサイトで解説していきましょう。

 

Amazon

せどり転売をしている人の多くはAmazonで転売していることでしょう。

Amazonでは「アカウント停止」「アカウント閉鎖(削除)」という2種類の処分があります。

アカウント停止とアカウント閉鎖(削除)の違いとは

アカウント
停止
amazonでの販売が止められ、売上金は保留となる。
「改善策」をアピールすることでアカウントが復活する可能性がある。
アカウント
閉鎖(削除)
アカウント停止よりさらに重い処分。
二度とアカウントは復活できない。
売上金は90日間保留となり、返品等があった場合には売上金からマイナスされる。

違いを知らなかった人は多いのではないでしょうか。この機会に確認しておきましょう。

 

どのような場合に停止・閉鎖(削除)されるのか

アカウントの停止や閉鎖(削除)が行われるのは下記のような場合です。

1.顧客満足度数の低下 顧客満足度とは、注文不良率・キャンセル率・出荷遅延率・ポリシー違反・回答時間の5つの指標。
特に出荷遅延率は重要。
2.購入者からの評価が低い  購入者からの評価の指数は%で表される。低い評価が付いた時は削除依頼も可能。
3.カスタマーレビューの操作  良いレビューを付けてもらうように依頼したり、自分で良いレビューをつけるなど。
4.偽物の販売  例え本物であっても顧客からの依頼で真贋調査が入るので注意!本物であることを証明するのは困難な場合が多い。
5.閉鎖アカウントとの紐づき  何らかの理由で閉鎖アカウントとの関連性を疑われると、アカウントを閉鎖される。

上にあげた5つ以外にもアカウントが停止・閉鎖(削除)になる場合がありますのでご注意を。

メルカリ

メルカリで転売をする人も多いですね。

メルカリでは以下のケースでアカウントを停止されることが多いようです。

1.無在庫販売 在庫を持たずに売れてから発注することは禁止。
2.画像・商標権侵害 他会員の文章、画像の無断使用
3.迷惑行為 誹謗中傷、脅迫、スパム、出会い目的など
4.複数アカウント所持 アカウントを複数所持することは禁止。
5.偽物、盗難品などの販売 偽ブランドについては正規品かどうか不確かな場合も含めて禁止。
6.短期間の大量出品 短期期間の大量出品はスパムとみなされる。
7.amazon等からの直送 メルカリ以外のサービスから商品を送ることは禁止。

 

ヤフオク

日本最大級のオークションサイトであるヤフオクです。

ヤフオクでは非常に細かな禁止事項が定められています。

特に注意すべきポイント7つを以下にまとめました。

1.二重出品 同じ商品をamazonやメルカリなどのサイトで販売することは禁止されている。
2.不適合なカテゴリへの出品 部品やアクセサリーを本体に出品したり、〇〇風などとブランドのカテゴリに出品してはいけない。
3.無在庫販売の禁止 在庫を持たずに売れてから発注することは禁止。
4.商品説明が不十分 自己紹介欄に「分かる人だけ入札してください」と記載するなど内容詳細が不明な状態で販売してはいけない。
5.定められた料金以外の請求の禁止 例えば実際の送料は500円なのに送料を600円とするなどの行為は禁止されている。
6.Yahoo!かんたん決済以外禁止 ヤフオクが定めた決済手段以外に誘引する行為も禁止されている。
7.出品禁止物の販売 違法なもの、たばこ、不衛生な使用済み商品など

ヤフオクでは以上のような行為が見受けられる場合に、アカウント停止の可能性が高くなります。

 

まとめ

さて、ここまで犯罪になる転売について話してきましたが、いかがでしたでしょうか。

逆にいえば、法律や規約を守ったうえでのせどり転売自体は犯罪でも何でもありません。

今回紹介したもののまとめをしておきましょう。

 

1.偽ブランド品の販売

2.デジタルコンテンツのコピー品の販売

3.チケット転売

4.古物商免許の取得をしていない

5.脱税

以上の5つです。

 

各転売先の規約にも気をつけましょう。アカウントを停止されてはもはや動きようがありません。

今回紹介したもの以外にも細かなルールがありますので、読んだことがないという方はいますぐ確認してください

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。正しく稼げるせどりライフを確立していきましょう!

 

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