この記事では、Amazonで商品を出品もしくは販売する時に発生する
Amazon出品手数料とAmazon販売手数料
について解説をしていきたいと思います。
Amazonせどらーの多くは「Amazonマーケットプレイス」を利用して商品を販売しているのではないでしょうか。
Amazonでせどりを行うことによって、ほぼ自動的に大量のお客さんを集めることが出来るというメリットがありますが、忘れてはいけないのは、そこに少なからず「手数料」が発生してくるということです。
しかも、Amazonの手数料の分類はかなり細かく分かれていて、長年せどりをやっている方でも、全て理解できている人は本当に少ないです。
ですが、小さな手数料がどんどん積み重なって大きな金額になってきます。少し工夫して払わなくて済むなら、そっちの方がいいですよね。
なので、皆さんにはこの記事を通して「販売手数料」の内容について、しっかり把握していただきたいです。
販売手数料を考えずに仕入れを行って、
「思っていたよりも利益が出ていないなぁ…」
という事態にならないように、一緒に確認をしていきましょう。
それではスタートです!!
目次
AmazonFBAの手数料は高い?
Amazonの販売手数料は楽天、メルカリ、バイマ、ヤフオク、Yahoo!ショッピング等他のサイトよりも高いです。
「じゃあ、Amazonはやめとこう!」
と考えるのはまだ早いです。そんなあなたはAmazon手数料の仕組みを理解する必要があります。
この価格差はAmazonFBAと他サイトのサービスの違いにあります。
他にはなくて、AmazonFBAにはあるそのサービスというのは、「商品の管理や発送を自動化できるかどうか」というものです。
商品の管理や発送など面倒な作業をすべて自動化できるのがAmazonFBAの最大のメリットなんです。
これがなくなったらせどりを辞める!という人が続出するレベルです。大きな役割を担っていることが分かりますね。
というわけで、Amazonの手数料が他サイトよりも高い理由が明らかとなりました。
ここでお伝えしたかったのは、「手数料のみを見て決めない」ということです。しっかり手数料の内訳まで見て自分に合ったものを判断しましょう。
大口出品と小口出品とは
まずは、大口出品と小口出品について理解しましょう。
Amazonに商品を出品する際、その出品の分類は
・大口出品
・小口出品
のどちらかに分かれます。
そして、それぞれで発生する手数料が異なってきます。
では、詳細を見ていきましょう。
大口出品
Amazon大口出品サービスの料金プランは以下のようになっています。
大口出品サービスで発生する手数料は、
- 月間登録料(月額固定費:4900円)
- 販売手数料(注文成約時にのみ課金)
- 本・ミュージック・ビデオ・DVDは、別途 “カテゴリー成約料”
大きく分けてこの3つです。
その中でも「カテゴリー成約料」は、メディア系の商品(本・ミュージック・ビデオ・DVD)を販売した時に発生する手数料のことで、それ以外の商品を販売した時には発生しない、特殊な手数料となっています。
小口出品
Amazon小口出品サービスの料金プランは以下のようになっています。
小口出品サービスで発生する手数料は、
- 基本成約料(1商品成約ごとに100円)
- 販売手数料(注文成約時にのみ課金)
- 本・ミュージック・ビデオ・DVDは、別途 “カテゴリー成約料”
大きく分けてこの3つです。
1商品を販売するごとに100円の基本成約料が発生します。しかしその代わりに大口出品のように「月額固定費:4900円」がかかることはありません。
各手数料の仕組みを理解しよう!
ここまででも知らない言葉がたくさん出てきましたね(笑)
一つ一つ整理していきましょう!
ここで解説するのは、「基本成約料」、「販売手数料」、「カテゴリー成約料」の3つです。
この3つの手数料はAmazonで発生する手数料の基本となり、どれかは必ず支払う必要ありのものですので、しっかり理解していく必要があります。
では、さっそく見ていきましょう。
基本成約料
基本成約料とは、小口出品サービスに登録している出品者に請求される手数料です。つまり大口出品サービスでは請求されません。
基本成約料は、1つの商品を販売するごとに100円の手数料が発生します。
なので、10個の商品で1,000円の基本成約料、300個の商品で30,000円の基本成約が発生する、というわけです。
ただ、ここで一つ注意して見てほしいのは、大口出品サービスとの違いです。大口出品サービスは月間登録料として4,900円支払うことになるのは、先ほどお話ししました。
ということは、月間の商品販売個数が50個以上となる場合は、小口出品サービスよりも大口出品サービスの方がお得である、となりますね。
「月間の販売個数50個」と聞いて、イメージはつくでしょうか?普通にせどりをするならば、そんなに難しい数字ではありません。1日に2個販売する計算になりますね。慣れてくればこの数字は簡単に達成できます。
そこから更に販売数が伸びて、月間で200個、500個、1000個と販売してしまうと、
- 200個販売すれば、20,000円の基本成約料
- 500個販売すれば、50,000円の基本成約料
- 1000個販売すれば、100,000円の基本成約料
これだけの基本成約料が発生してしまうことになります。大口出品サービスの月額4900円の手数料の方が断然お得ですよね?
まだ商品を販売していない・利益が出ていない状態で、4900円を払うことには抵抗がある方も多いかと思いますが、Amazonせどりで稼ぐためには絶対に必要な経費なので、最初から大口出品サービスで契約することをぜひともおススメしたいです。
販売手数料
販売手数料とは、Amazonで出品した商品が売れたときに初めて発生する手数料のことです。
出品するだけで手数料は発生しませんのでご安心くださいね。
販売手数料は、取り扱うカテゴリによって手数料の割合が決まっています。
ほとんどの手数料が「10~15%」なのに対して、いくつか「8%」と手数料が極端に安く設定されているカテゴリがありますね。
手数料が8%のカテゴリは、
- エレクトロニクス(AV機器&携帯電話)
- カメラ
- パソコン・周辺機器
- 楽器
- 大型家電
- ゲーム機本体
この6つのカテゴリになります。
※TVゲームの手数料は15%ですが、ゲーム機本体に限っては8%の手数料となります。
個人的に特におススメなのは、「楽器」と「ゲーム機本体」のカテゴリーです。
この2つのカテゴリを積極的に狙っていくだけで、副業の方や主婦の方でも月収10万円は十分狙っていけます!なぜなら楽器とゲーム機本体は、メルカリで中古品が安く出品されいているケースが多いからです。このような「狙い目」を見つけていくことも大事な能力ですよ!
カテゴリー成約料
最後はカテゴリー成約料について解説していきます。
カテゴリー成約料は、メディア系の商品(本・ミュージック・ビデオ・DVD)を販売した時にだけ発生する手数料です。それ以外の商品を販売した時には発生しない、特殊な手数料です。
具体的には、
- 書籍:80円
- ミュージック:80円
- DVD:140円
- ビデオ(VHS):140円
1商品が売れるたびに、カテゴリーごとの成約料が発生する仕組みです。
FBA手数料の分類
さて、今からはFBAを利用する場合の手数料について解説をしていきます。
FBAとはどのようなシステムのことか知っていますか?Amazonせどりで稼ぐなら、ぜひ活用したいシステムです。
FBAというのは、在庫の保管・商品の梱包&発送などを、全てAmazonが代行してくれるサービスのことです。
このFBAを利用するにあたっても手数料が発生しますので、ここで解説していきたいと思います。
出荷作業手数料
FBAを利用する場合、あなたが仕入れた商品を一度Amazonの倉庫に預けることになります。そして、お客様からの注文が入った場合には、Amazon倉庫内のスタッフが商品を梱包し、お客様へ商品を発送してくれます。
その時の、商品のピッキングや梱包など、出荷の準備に伴う費用が「出荷作業手数料」です。いわゆる商品発送準備にかかる手間賃ですね。
配送代行手数料は、
〇商品のサイズ(小型・標準・大型)
〇販売した商品のカテゴリー(メディアorメディア以外)
〇販売価格が45,000円以上の高額商品かどうか
によって、手数料が変化していきます。その商品がどこに当てはまるかを把握しておきましょう。
発送重量手数料
次は、発送重量手数料についてです。これは名前の通り「1発送当たりの重さによって発生する手数料」となるのですが、少し例外が…
というのも「小型サイズ:標準サイズ」の商品に関しては、1発送ごとの重さによって手数料が変化するのですが、
重量が重い大型サイズに関しては、発送重量手数料がなぜか「0円」に設定されています。
高額商品に関しても同様ですね。発送重量手数料は「0円」です。
。
一度問い合わせたことはあるのですが、明確なことは教えてもらえませんでした。
とりあえず、大型商品、高額商品を出品する際には「ラッキー♪」と思うようにしましょう(笑)
では、まとめておきましょう。
〇小型サイズ、標準サイズは手数料がかかる
〇大型商品、高額商品は発送重量手数料は0円
となります。
在庫保管手数料
FBAを利用する際に主にかかってくる手数料としてはこれが最後になります。最後は在庫保管手数料です。
在庫手数料とは、FBA倉庫に納品した商品を、Amazonが保管・管理してくれますが、その際にかかってくる手数料のことです。在庫手数料は、商品のサイズと保管日数に応じて計算されます。
手数料を自分で計算するには、商品の正確なサイズを知っておく必要がありますね。こんな時には、FBA料金シミュレーターを活用してみましょう!
FBA料金シミュレーターで、金額など何も入力することなく、ただ「計算ボタン」を押すだけで…
このように、1カ月で発生する保管手数料が表示されます。上のように32型のテレビの場合は1カ月で469円の在庫保管手数料が発生することになりますね。
1カ月ではそれほど大きな額には見えませんが、保管期間が長くなってくると、やはりそれなりの値段にはなってきます。例えば、この商品を3カ月保管すると、
469円×3カ月=1407円
の手数料が発生します。負担が大きくなれば、結果的に得られる利益が少なくなってしまいます。特に、サイズが大きい商品だと在庫保管手数料が高くなってくるので注意しましょう。
いくつか例を挙げておきましょう。
【CDの1カ月の在庫保管手数料:1円】
【ゲームソフトの1カ月の在庫保管手数料:2円】
【DVDの1カ月の在庫保管手数料:7円】
【ゲーム機本体の1カ月の在庫保管手数料:100円】
【Blu-rayプレイヤーの1か月の在庫保管手数料:125円】
CD、ゲームソフト、DVDなどの小さめの商品に関しては、ほとんど手数料はかかりませんね。
ゲーム機本体やBlu-rayプレイヤーでも月に100円程度の手数料で済むので、それほど気にする必要はありません。
とはいえ、仕入れた商品が早く利益につながるに越したことはありません。余計な出費がかさばらないようにFBA倉庫に長期保管しておかないように心がけましょう。
【まだあります】その他の手数料
ここまでどうだったでしょうか?
手数料だけでこんなにあるものかという程ですが、まだあります(笑)
最後に紹介するのは、「FBAのその他の手数料」です。商品を販売する時ではなく、FBAサービスの一部を活用する時に発生する手数料という位置づけになります。
しかし、これで最後です!では早速見ていきましょう!!
FBA在庫の返送・所有権の放棄 手数料
これはFBAに納品した在庫を手元に返送する、または所有権を放棄して商品を破棄する時に発生する手数料です。
FBA倉庫に納品した商品が、何かのタイミングで破損してしまい「販売不可在庫」として判断されてしまうと、Amazonで販売することはできなくなってしまいます。
その場合、売れない商品をFBA倉庫に置いておくと手数料がだけが発生してしまうので、
〇もう必要ない商品なので、Amazon側で破棄してもらう
〇その商品を自宅に返送してもらう
↑この作業を依頼する際に発生する手数料が「FBA在庫の返送・所有権の放棄 手数料」となります。破損していなくても、何かの理由で在庫を手元に戻したい時なども、同様に手数料が発生してきます。
納品不備受領作業手数料
FBA倉庫へ商品を納品する際に、Amazonで決められている規則を遵守しない状態で商品を送ってしまうと「納品不備」と判断されて商品の受け取りを拒否されることがあります。
納品不備の理由として多いものは、
〇外装のダンボールが破損している
〇カッター・ハサミ・刃物などの危険物が入っている
〇商品ラベル・配送ラベルが、途中で切れたり滲んだりして読み込めない
などです。
ただ、納品要件を満たしていない商品でも、Amazon側の裁量で商品が受領されるケースがあります。その時の作業を行った「手間賃」として請求されるのが「納品不備受領作業手数料」です。
以下、納品不備受領手数料の一覧です。
ラベルの貼り間違い程度であれば、Amazon側が対応してくれるようです。
ただし、2回目以降は手数料がプラスで更にかかりますので、しっかり確認してから、商品発送をするようにしましょう。
長期在庫保管手数料
AmazonFBAでは、毎年2月15日と8月15日に、FBA倉庫で保管されているすべての商品に対して、在庫のチェックが行われます。
その時に、FBA倉庫での保管期間が6カ月以上となる商品に対して発生する手数料が、長期在庫保管手数料です。
購入者返品手数料
購入者が商品を返品する際に適用されるのが、「30日間返品送料無料」というものです。これはファッションカテゴリーに該当する商品である、服・ファッション小物・シューズ・バッグ類にだけの適用です。
商品が返品されるので、返品時にかかる配送やその他の手間に対する手数料がかかります。それが、「購入者返品作業手数料」および「購入者返品配送手数料」です。
さいごに
皆さんお疲れさまでした(笑)
Amazonでせどりをしていくにあたり発生してくる「出品手数料&販売手数料」について解説をしてきましたが、理解は深まりましたでしょうか?
長く説明してきましたが、これで手数料に関しては以上となります。随分と細かく分かれていましたね。
この記事を丸暗記するのは難しいので、気になった時は読み直しに来てみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。