せどらーの皆さん、Amazonに出品規制があるのをご存知でしょうか。
初めて知った!という方に、
Amazonの出品規制とは、「Amazonで販売されている一部のメーカーや商品カテゴリにおいて、Amazonから許可を取らなければ出品することが出来ないルールのこと」です。
複数のアカウントを持っている私ですが、
例えば「嵐のCD」をAmazonセラーセントラルの画面から出品しようとすると、
コレクター商品、再生品、中古品に関しては「出品する」ボタンが表示されているので、何の問題もなく出品することが出来ます。
では、こちらはどうでしょう。
もう1つ別のAmazon販売用アカウントで、同じ商品を出品しようとすると…
「出品する」ボタンではなく、「出品許可申請」というボタンが表示されて、出品することが出来なくなっています。
せどり初心者の方は、何かアカウントに問題が発生したのかと焦るかもしれませんが、そうではありません。
これこそが「Amazon出品規制(制限)」というものなんです。
上記のように、Amazonの出品規制は出品者のアカウントごとに異なってきます。
「Aさんは出品できたものが、Bさんは出品できない」
ということが起こり得るということですね。
つまり、仕入れをする前にその商品を自分のアカウントで販売可能かどうかを確認しておかないと
「せっかく仕入れたのに、商品が出品できない…」
という最悪の事態になってしまいます。
そのようなトラブルに陥らないようにこの記事では
・Amazonの出品規制のかかる具体的な商品
・商品ごとの出品規制の確認方法
・Amazon出品規制の解除方法
について、最新の情報をお伝えしていきます。
目次
Amazonの出品規制(制限)がかかる具体的な商品とは
Amazonの出品規制については、セラーセントラル内で以下のように記載されています。
①出品許可が必要なカテゴリー
出品許可が必要なカテゴリーで出品するには、Amazonから出品許可を得てください。
note:このカテゴリーでの出品が認められると、月間登録料4,900円を支払う大口出品にアップグレードする必要があります。
このページの下部に掲載されているカテゴリーには出品許可が必要です。出品を希望するカテゴリーのリンクをクリックし、画面に表示される指示に従って申請フォームを送信してください。
②出品許可が必要なカテゴリーと商品
・Amazon限定商品の出品
・ストリーミングメディアプレーヤー
・イタリア製品
③出品許可が必要な商品
・カテゴリーを問わず、レーザーポインターおよびその関連商品の販売を申請する場合は、レーザーポインターおよびその関連商品を参照してください。
・カテゴリーを問わず、ホバーボード商品の販売許可を申請するには、ホバーボードをご覧ください。
④制限対象商品
一部の商品は、一切Amazonに出品できません。詳しくは、制限対象商品および出品者利用規約を参照してください。
2017年以前と比べてみると、出品が許可されているカテゴリーの中の「一部の商品や一部のメーカー」に対して、厳しい出品規制が設定されています。
一方で「食品・ドラッグストア・ペット用品」などの大カテゴリーに対する出品規制はほとんどなくなっています。
ところで、最初に例として提示した「CD・DVD」ですが、現在も出品は一切できないようなので、注意してください。
ちなみに、出品規制がかけられているカテゴリーについては、Amazonテクニカルサポートへ連絡すると教えてもらえますよ!!
出品規制の有無を商品ごとに確認するには
では、ここからはあなたが仕入れようとしている商品に「Amazon出品規制がかけられているか」を確認する方法を紹介していきます。
Amazon Sellerアプリから確認
外出先でAmazon出品規制の有無に関して確認したいときは「Amazon Sellerアプリ」を使って確認するこちらの方法がお薦めです。
※こちらからダウンロードできます。
スマートフォンからアプリを起動して、あなたが仕入れる予定の商品のJANコードを入力してください。
すると、画面に対象の商品が表示されます。すでに画面左上に「制限」と表示されていますね。さらに詳しく見てみると、
「出品禁止商品です」と表示されています。つまり、この商品はAmazon出品規制がかけられているため、あなたのアカウントでは出品できないということです。
セラーセントラルの「商品登録画面」から確認
自宅でできる「電脳せどり」の場合は、こちらの方法が1番確実です。
まず、Amazonセラーセントラルにログインして、画面上部のメニューから「在庫」→「商品登録」と進みます。
検索窓に、あなたが仕入れる予定の商品の「JANコード」または「ASIN」を入力して、検索してください。
表示された商品に対して、「出品する」ボタンが表示されていれば、出品規制はありません。
もし、「出品許可申請」という表示がある場合は、出品規制がかけられているためその商品は出品できません。その商品の仕入れはやめましょう。
「せっかく仕入れたのに、Amazonへ出品できない」
と泣くことが無いように、仕入れ前には必ず出品規制の有無を確認しましょう!
Amazon出品規制の解除方法が存在します
実は、規制対象となったカテゴリーや商品を出品できるようにする方法があるんです。
「規制がかかった商品をすでに仕入れちゃったよ…」
という人も挽回のチャンスです!
規制対象となったカテゴリーや商品を出品できるようにするには、Amazonに販売許可申請をして規制を解除してもらうことで出品が可能となります。
Amazonの出品制限を解除する方法
〈①商品の購入に対してメーカーまたは卸業者が発行した請求書1通以上〉
1.180日以内に発行されたものであること
2.出品者の名前と住所が含まれている
3.メーカーまたは卸業者の名前と住所が含まれている
4.合計10点以上の購入を表示
5.価格情報を省略(任意)
6.Amazonが申請時に通知された企業に連絡し、提出書類を検証する場合があることをご了承ください。
〈②商品の販売を許可するブランドからの書類1通〉
1.180日以内に発行されたものであること
2.出品者の名前と住所が含まれている
3.ブランドの名前と住所が含まれている
①と②の書類のどちらか1通を用意する必要があります。メーカーとの直接取引が可能であれば②でも問題ありませんが、実際メーカーと直接契約をしている方はいないので、①の書類を用意することになる方がほとんどだと思います。
条件を満たした請求書が準備できたら、セラーセントラルの出品申請ページへ移動します。
左上の検索窓に、申請を実施したいブランド名を入力します。ここでは例として「グッチ」と入力して検索してみます。
商品登録の画面が表示されます。なんでもいいのでグッチの商品を選んで「出品制限が適用されます」をクリックしてください。
「出品許可申請」をクリックします。
「出品許可を申請する」をクリックしてください。
後は必要事項を入力して、申請を進めるだけです。申請が完了後Amazonからメールが届きます。※稀にメールがなくても審査が完了していることもあるようです。
先ほどの出品申請のページアクセスし、「許可済み」に申請したブランド名が表示されれば申請は完了です。
厳しさを増す規制を突破するために
メーカー側からすると、自社の商品をAmazonで勝手に転売されていることは快く思えないですよね。
なぜなら、
・モラルのない転売者による行き過ぎた値下げ競争で、商品価値が下がる
・お客様からクレームが入った時に流通経路を特定することが難しい
という点があるからです。
このような状況から察するに、今後は更に規制が厳しくなるものと思われます。
ですが、まだまだ手を引くには早いです。
厳しくなる規制を潜り抜けていきましょう。今回の記事が皆さんの役に立つことを願っております。
では最後にAmazonの出品規制について以下にまとめておきます。
【まとめ】
・出品規制はアカウントごとに異なる。
・一部のカテゴリーや商品が対象となり、出品規制が設定されている。
・仕入れをする前にその商品をAmazonで確実に出品できるかどうかを必ず確認する。
・書類を用意して申請すると、規制を解除できる場合もある。(一番重要!!)
Amazonの規制を乗り越えて、物販で安定した稼ぎを続けていきましょう!