目次
- 1 1. なぜ電脳せどりなのか?
- 2 1.1 そもそも電脳せどりとは
- 3 1.2 電脳せどりのメリット①時間の制約を受けない
- 4 1.3 電脳せどりのメリット②自宅で作業できる
- 5 1.4 電脳せどりのデメリット①仕入れ時に送料がかかる
- 6 1.5 電脳せどりのデメリット②実物が確認できない
- 7 2. 電脳せどりの流れ
- 8 2.1 なぜAmazonで販売するのか?
- 9 2.2 電脳せどりで稼げるかどうかはリサーチで全て決まる
- 10 3. 電脳せどりを始めるための準備をしよう
- 11 3.1 Google chromeと拡張機能のインストール
- 12 3.3 クレジットカードの準備
- 13 4. 仕入れ判断基準(基礎)
- 14 4.1 利益率の計算方法と仕入れの目安
- 15 4.2 回転率について
- 16 5. Amazon基礎知識
- 17 5.1 Amazon基礎知識①ASINとは
- 18 5.2 Amazon基礎知識②カートとは
- 19 6. ツールの使い方と仕入れ判断基準(応用)
- 20 6.0 せどりの必須ツール「モノレート」がサービス終了
- 21 6.1 Keepa+キーゾンの概要
- 22 6.2 Keepaの登録方法
- 23 6.3 keepaの有料登録方法
- 24 6.4 Keepaの使い方
- 25 6.5 Keepaで最重要となるデータはランキング
- 26 6.6 キーゾンの設定方法
- 27 6.7 キーゾンの使い方
- 28 6.8 モノサーチの使い方
- 29 6.9 XDEALER.PROの使い方と回転率について(応用編)
- 30 6.10 FBA料金シミュレーター
- 31 7. 電脳せどりの効率の良いリサーチ手法を公開
- 32 7.1 何度でも書きますが回転率が超重要です
- 33 7.2 回転率重視の裏技的リサーチ術
1. なぜ電脳せどりなのか?
まずはじめに、副業せどらーである私がなぜ「電脳せどりがおすすめ」だと思っているのかを説明します。
1.1 そもそも電脳せどりとは
電脳せどりとは、簡単にいうと「ネットショップで商品を仕入れるせどり」のことです。
せどりは、お店によって同じ商品なのに価格が違っていることを利用して稼ぐ手法です。
安く売っているお店で商品を買い、高く買ってくれるところで売ることで利益を出すことができます。
例えば、世界最大の販売プラットフォームであるAmazonは、基本的にお客さんがたくさんいます。常にニーズがあるので、商品があまり値崩れしたりせず、安定した価格で提供されることが多いです。
ところが他のショップにいくと、「商品がなかなか売れないから、安くしてでも売り切りたい」と考えるところが多いのです。
ここで価格差が生まれることになります。
とはいえショップごとに価格差があるというのは、購入者にも徐々に知れ渡るようになり、安く売っているショップで商品が売れ始めます。
そうすると、今度はAmazonでも商品が売れにくくなりますので、Amazonの商品も値下がりしてきます。
そして最終的には、どこも同じような価格で販売しているという状況に落ち着くというメカニズムになっています。
電脳せどりでは、このように価格差がある時に仕入れて、売り切るというのが大切になってきます。
実店舗に足を運んでせどりをすることを、店舗せどりといいます。
店舗せどりをする場合にも、けっきょく最終的にはAmazonで販売するというのは電脳せどりと同じです。
実店舗では独自のセールなどをやっていたり、ネットの価格をみておらず適正価格よりかなり安く売っているショップなどもありますので、Amazonの価格と比較して利益が出そうな商品を仕入れます。
結局、ネットで仕入れるか店舗で仕入れるかという違いなわけですね。
さて、せどりを始めたばかりの方からよく受けるのが「店舗と電脳どちらで仕入れるがいいんですか?」という質問です。
結論から言うと、電脳せどりのほうが絶対にいいです。
なぜなら、電脳せどりには超強力な2つのメリットがあるからです。
1.2 電脳せどりのメリット①時間の制約を受けない
1つ目のメリットは、電脳せどりは時間の制約を受けにくいことです。
店舗の営業時間は20時とか22時までが多いので、特に副業でせどりをする場合、本業が終わっていざ店舗へ・・・と思ってもなかなか時間が取れません。
本業の合間に店舗に行って仕入れ、というのも無理がありますよね。
しかし電脳せどりは、休憩時間やスキマ時間にも作業をすすめることができますし、優秀なツールが揃っているので時間短縮をすることもできるのです。
1.3 電脳せどりのメリット②自宅で作業できる
2つ目のメリットは、自宅で作業が完結することです。
店舗せどりで大きく効率的に稼いでいくためには、商品を一度にたくさん仕入れる必要があります。
そのためには車が必要ですし、仕入れをする日は1日中店舗を回ることもあります。
また、最初は自宅の近くだけ→稼げたら県内→もっと稼げたら遠征・・・などなど、店舗せどりで利益を大きくしようと思ったら行動範囲をどんどん広げていくのが普通です。
とにかく体力を使うので疲労がたまってきて、本業に支障が出るケースも珍しくありません。
その点電脳せどりでは、自宅にいながら日本全国の商品を仕入れることができ、寝ていても商品が届きます。
電脳せどりなら天気や体調も関係なく、ベッドの上で仕入れができ、重い荷物を運ぶ必要もありません。
昔は店舗せどりをやっていた私の知り合いせどらーも、結局電脳せどりに落ち着いているという人が多いです。
時間もなく、本業で疲れていて体力が残ってない副業せどらーは、「店舗せどりもいいのでは・・・?」などど浮気をしている場合ではありません。電脳せどりのやり方をしっかり身に付けていきましょう!
1.4 電脳せどりのデメリット①仕入れ時に送料がかかる
いいことづくしの電脳せどりですが、一応デメリットもありますので紹介しておきます。
デメリットの一つ目は、「仕入れ時に送料がかかる」という点です。
電脳せどりは自宅で仕入れができる代わりに、仕入れ時に送料がかかります。ネットショップを使ったことがある人ならわかりますよね?
送料をちゃんと考慮しておかないと、「お!利益商品を見つけた!」と喜んでいざ注文画面まで行って、「あ、送料を含めたら利益が出なかった…」という悲しい結果になってしまいます。
ネットショップによっては、○円以上購入で送料が無料になるというサイトもありますので、うまく活用して送料はなるべく減らすようにしましょう。
1.5 電脳せどりのデメリット②実物が確認できない
もう一つ電脳せどりのデメリットを上げると、「実物が確認できない」という点があります。
ネットショップでは写真でしか商品を確認できないので、写真をみる限りはきれいそうだったから注文したのに、いざ届いてみたらめちゃくちゃ汚れていて出品できなかった。
といった失敗はよくあります。せどらーあるあるですね。
特にメルカリやヤフオクなど、出品者が個人である場合には注意が必要です。ユーザー評価にしっかり目を通して、信頼できる出品者なのかきちんと確認しましょう。
というか、そもそも中古品はトラブルに巻き込まれるリスクが非常に大きいので、取り扱わない方が賢いです。私も当初は中古せどりもやっていましたが、途中で効率が悪いことに気付き、今では一切やりません。
と無理してデメリットをあげてみました。
が、実は電脳せどりにはデメリットもありますが、気をつけていればきちんとリスクを回避することが可能です。
メリットの方が非常に大きいので、しっかり電脳せどりで稼ぐ方法をマスターしていきましょう。
2. 電脳せどりの流れ
電脳せどりのメリットがわかったところで、電脳せどりはどんなことをやっていくのかということを解説していきます。
電脳せどりの流れは以下の通りです。
(1)商品をリサーチする
(2)ツール(Keepaなど)を使って利益や回転率を確認する
(3)ネットで商品を仕入れる
(4)Amazonで販売する
電脳せどりでは、楽天市場やYahoo!ショッピングなどのECサイトから仕入れてAmazonで販売をしていきます。
(メルカリやヤフオクなども仕入れ先候補ですが、さきほど書いた通りリスクもありますのでオススメしません)
2.1 なぜAmazonで販売するのか?
なぜAmazonで販売するかというと、日本の通販サイトで一番販売力があるからです。
さらにAmazonで商品を売るためのサービスとして、FBAというサービスがとても便利です。
FBAはFulfillment by Amazonの略で、販売したい商品をAmazonの倉庫に送って預けることで、保管、注文処理、配送、返品、一定のクレーム対応をすべてAmazonが代行してくれるサービスです。
副業で電脳せどりをしていくにあたって、これらの作業を全部ひとりでやるのは不可能に近いですよね。
ただしFBAを利用するには、月々5390円(税込)と、FBA手数料がかかってきます。まだ利益を出せていない初心者からすると、このFBA使用料もややハードルに感じるかもしれませんが、FBAにした方が絶対に良いです。
FBAを使って出品した商品は、「お急ぎ便」が使えるので、商品が購入されやすくなります。
なので結局FBAを契約した方がトータルでは利益が上げることができるのです。
このようにせどりをする上では商品がいかに早く売れるのか(=回転率などど呼びます)がめちゃくちゃ大切なのでぜひ心がけてください。
2.2 電脳せどりで稼げるかどうかはリサーチで全て決まる
このnoteでもっとも大切なポイントなのですが、電脳せどりで稼げるかどうかは、結局、ちゃんとリサーチができるかどうかです。
実はこのリサーチは、99%(私の感覚です)の電脳せどり初心者がつまづくポイントでもあります。
私の元には以下のような質問が多く寄せられます。
ネットショップで必死に利益商品をリサーチしているのですが、利益が出る商品が見つかりません!
このような悩みを持つ方は本当に多いです。おそらく電脳せどり初心者の99%くらいは同じ悩みを抱えているはずです。
では、なぜこのような悩みを持つ方が多いのか?
それは、電脳せどりにおける正しいリサーチの仕方を身に付けていないからです。
店舗せどりであっても電脳せどりであっても、どのようにリサーチをするかは重要ですが、電脳せどりの場合はインターネット上の全ての商品がリサーチ対象です。
そんな膨大なリサーチ対象の中から本当に稼げる商品を見つけるために、ただ闇雲にリサーチしていくというのはあまりにも無茶なことです。
というか、コツとか一切知らずにリサーチをすると、たぶん一生利益商品は見つかりません。
こういう話を聞くと、「なんか難しそうだな。自分にもできるかな」と不安になるかもしれませんが、安心してください。
私が教えたリサーチ方法を実践してくれている方たちは、しっかり結果を出しています。
もちろん、「めちゃくちゃカンタンに見つかる!」というわけではありませんが、「丸1日作業して、見込み利益が6万円」ならめちゃくちゃよくないですか?
例えば土日だけリサーチするとしたら、月に8日の作業になります。1日6万円なら6×8=48万円・・・副業で月に48万円?!これは嬉しいですよね。
これが私の教える手法で手に入る未来です。
もしアナタが、「何時間リサーチしても利益商品が1つも見つからない!」という状況なら、ぜひ実践してくださいね!
3. 電脳せどりを始めるための準備をしよう
さて電脳せどりの流れが理解できたところで、次は準備をしっかりしていきましょう。確実にやるべきことは以下の3つです。
(1)Google chromeと拡張機能のインストール
(2)Cliborの準備
(3)クレジットカードの準備
この準備をやるのとやらないとでは、リサーチにかかる時間はもちろんですが、利益が出せるかどうかにもダイレクトに効いてきますので、しっかり読んで必ず実行してください。
3.1 Google chromeと拡張機能のインストール
電脳せどりでリサーチをするのには基本的にパソコンを使います。(スマホも隙間時間にリサーチの補助をするのに使えはしますが、あくまでサブです)
リサーチする時に使う「Webブラウザ」はとても重要で、インターネットエクスプローラーやFirefoxではなく、グーグルクローム(Google chrome)を使用します。
Google chromeは動作が軽い上に、さまざまな拡張機能が用意されていて、これら拡張機能を利用することで作業時間が大幅に削減できます。
まずは以下のリンクからchromeのインストールを完了してください。
インストールが完了したらchrome拡張機能を準備します。今回使用するのは以下の4つです。
・モノサーチ:今見ている商品の他ネットショップへのリンクなどを表示
・Keepa:価格変動やランキング、出品者数の推移を表示
・キーゾン:Keepaと組み合わせて商品が売れた数を表示
・XDEALER.PRO:ライバルの在庫数を表示
拡張機能がインストールできているかどうかは、以下のボタンで確認できます。「Chromeから削除します」になっていれば、Chromeにしっかりインストールできています。
これらchrome拡張機能の具体的な使い方は後ほど説明します。
この他にも便利な拡張機能はありますが、とりあえず初心者はこの3つがあれば十分です。
もし他の拡張機能をすでに導入しているなら、使用しないものはなるべく削除しましょう。
とにかくたくさんのツールを入れればいいと思っている人もいますが、ツールを絞って、一つ一つのツールを深く使いこなした方が有効です。
それに、使用しない拡張機能をインストールしすぎると、パソコンの動作が重くなってリサーチの効率が落ちます。
3.3 クレジットカードの準備
電脳せどりは基本的にネット上での支払いになるため、クレジットカードをよく使います。
クレジットカードを使うと有利な点が以下の2点になります。
・支払いを最大60日程度延ばせるので商品の売上金が手元に入ってから支払える。
・ポイントがザクザク貯まるので、ポイントで仕入れや支払いをすることができる。
むしろクレジットカードを使ってない人はせどらーにはいません。必ずクレジットカードは使うようにしましょう。
ここでは私のオススメカードを紹介します。複数のクレジットカードを作っておくと何かと便利です。
まずは楽天カードです。
このカードを使って楽天で仕入れをすると、楽天ポイントが通常の3倍貯まります。
さらにポイントが貯まるキャンペーンが頻繁にあったり、実店舗でも楽天ポイントが貯められるところが増えていますので、本当に楽天ポイントはザクザクたまります。
というか年会費が無料なので、カードを作るか悩む必要がありません。全員必須で作るべきカードです。
次に Mileage Plus MUFGカードです。
年会費は5,500円と高いですが、入会時に3,000マイル配布や100円ごとに最大1.5マイル貯まるなど、還元率がめちゃくちゃ高いのが魅力です。
1マイルは円換算すると3〜5円相当なので100円につき5%くらい還元されるのです・・・すごくないですか。
普段づかいにもオススメのカード。
こちらはAmazon MasterCard ゴールドカードです。
年会費は11,000円かかりますが、このカードを使ってAmazonで商品を購入するとなんと2.5%のポイント還元があります。
さらにプライム特典は使い放題(年会費5390円)ですし、ポイントは即時加算なので交換忘れもなく便利です。
Amazonユーザーにはオススメのカード。
なんらかの理由でクレジットカードが作れないという方はデビットカードをつくりましょう。
私のオススメは楽天デビットカードです。
このカードはクレジットカードが作れない方も審査不要で作成することができ、銀行口座からすぐにお金が引き出されるので使いすぎの心配もありません。
100円利用ごとに楽天ポイントが1ポイント貯まるので、気付いたら結構貯まっています。
4. 仕入れ判断基準(基礎)
次は電脳せどりの仕入れ基準について解説します。
すでに書きましたが、電脳せどりではネットショップをリサーチして、Amazonと価格差がある商品を仕入れればOKです。
ここでは、どれくらいの価格差があれば仕入れてOKなのかという判断基準と、もう一つ大切な指標である回転率について解説していきます。
4.1 利益率の計算方法と仕入れの目安
利益率という考え方は重要で、せどりをしていると頻繁に出てくるキーワードですので、確実に抑えておいてください。
利益率は以下のように計算します。
例えば、
・販売額(Amazonの価格):3000円
・仕入れ金額(仕入れサイトの価格):2,250円
こういった商品を仕入れて販売すると、利益と利益率は以下のようになります。
【利益率の計算方法】
販売額 - 仕入れ金額 - Amazon手数料 = 利益
( 3,000 - 2,250 - 450(15%の場合) = 300)
利益 ÷ 販売額 = 利益率
( 300 ÷ 3,000 = 10% )
ではどのくらい価格差がある商品を仕入れるかというと、利益率10%以上出るものを目安にしてください。
利益率の計算方法は上の通りで、例えば3,000円で売れる商品であれば
2,250円以下で仕入れると、ちょうど利益率が10%くらいになります。
Amazon手数料(カテゴリ手数料+FBA手数料)は私の扱っている商品はだいたい10~15%です。
なので、手数料15%と利益率10%を引いたAmazon販売額の75%までの金額で仕入れができれば良いということになります。
利益率10%と聞くと少なく感じるかもしれませんが、あくまでも最低ラインという感じです。
もう一つの仕入れ基準ポイントである「回転率」を意識すれば、利益が小さい商品でも効率よく稼ぐことができます。
4.2 回転率について
では「回転率」について解説します。
回転率もせどりをする上ではよく出てくるワードで、ざっくりいうと「商品の売れやすさ」のことです。
商品が売れると利益が入金され、その入ってきた利益をまた仕入れに回す、というふうに資金を回転させて利益を乗せていくので「回転」という言葉を使います。
同様に、回転率が高い=キャッシュフローが良いなどと言われたりもしますので合わせて覚えておくといいですね。
さて、さきほど利益率が高い商品を仕入れましょうという話をしましたが、回転率の良さというのも仕入れ判断の上で超重要です。
回転が悪い商品ばかりを仕入れたばかりに、破産していった方を私は何人も見ていますので、必ず意識して仕入れてほしいです。
回転率が悪い商品を仕入れるとなぜ破産するのかについて解説していきます。
Amazonでは、売上金の入金(引当金)が2週間に1回ありますが、振込日近辺の1週間分の売上は、次回の売上金に回されてしまうのです。
さらに、振り込みを開始してから実際に銀行口座に入金されるのには3~4日ほどかかります。
例えば、29日が振込日の場合、8日~22日分の売上金が29日に振込開始され、翌月2日頃に入金されます。
これは実際に体験してもらうとよくわかるのですが、想像しているよりも入金までは時間がかかると思ってください。
例えば、1日に仕入れをした商品が5日に到着して、8日にAmazonに納品し、1週間後の15日に売れたとしても、売上金が入金されるのは翌月2日頃となります。
クレジットカードの支払日は翌月が一般的なので、けっこうギリギリだと思いませんか?
このように、人気ですぐに売れる商品=回転の良い商品を中心に仕入れないと、商品が売れないうちにクレジットカードの支払日がきてしまうので、あっというまに破産する、というわけです。
最低でも1ヶ月に1個は売れないとかなり危険です。必ず回転の良い商品を仕入れるようにしましょう!
5. Amazon基礎知識
ここでは仕入れ判断・リサーチのために知っておかないといけないAmazonの知識について簡単に解説します。
Amazonで販売する上での知識やノウハウも上げだすとキリがないのですが、ここでは本当に必要最低限としていますので、確実に抑えておいてください。
5.1 Amazon基礎知識①ASINとは
以下の画像は、Amazonの商品カタログページです。私たちが普段Amazonで買い物をするときによく見るページですね。
商品カタログページのURL、または登録情報に記載のあるBから始まる番号に注目してください。
これはASINと言って、Amazon独自の管理番号です。
のちほど説明するツールで、この番号はめちゃくちゃ使っていくので覚えておいてください。
5.2 Amazon基礎知識②カートとは
こちらは商品カタログページの右側の部分です。ここで、「カートに入れる」を選択すると、購入画面に進みますよね。
ここで「カートに入れる」をクリックしたときに注文が入るのは、赤枠に書いてあるSilkMarketという出品者の商品になります。
ここに自分のショップ名が入る事を「カートを取る」といいます。また、表示されている価格(12,250円)はカート価格といいます。
この商品には、何人か出品者がいますがカートを取っているのはSilkMarketだけで、他の出品者はカートを取れていない状態です。
購入者のほとんどは、「カートに入れる」ボタンから商品を購入するので、カートを取ることはめちゃくちゃ重要です。
ではどうしたらカートが取れるのかという話になるのですが、実はカートを取るために必要な要素というのは、正確なところは誰もわかりません。
ただ、以下のような条件を満たしておくと、カートが取りやすいと言われています。
・価格が安い
・その商品の在庫数が多い
・販売実績が大きい、評価件数が多い
・FBAを利用している
初心者が「実績が大きい」をクリアするのはなかなかハードルが高いですが、コツコツ実績を積み上げていき、カートが取れるまで頑張れば、利益はぐーんと伸びますので、頑張っていきましょう。
6. ツールの使い方と仕入れ判断基準(応用)
ここからはツールの使い方と、ツールを使ってどのように仕入れ判断をしていくのかについて解説していきます。
ちょっと長いですが、ツールの使い方を間違えているうちは稼げるせどらーにはなれません。
理解できなければ何度も読み直して欲しいポイントですし、どうしてもわからないところはLINE@で質問してもらっても大丈夫です!
さて解説していくツールは以下の通りです。
・モノサーチ:今見ている商品の他ネットショップへのリンクなどを表示
・Keepa:価格変動やランキング、出品者数の推移を表示
・キーゾン:Keepaと組み合わせて商品が売れた数を表示
・XDEALER.PRO:ライバルの在庫数を表示
すでに拡張機能はインストールしていると思いますので、インストールが終わった前提で説明をしていきます。
6.0 せどりの必須ツール「モノレート」がサービス終了
少し前まではモノレートというツールで「最安値」「ランキング」「出品者数」の変動を見ることで仕入れ判断をすることが多かったですが、モノレート が2020年6月に閉鎖してしまいました。
モノレートといえば全てのせどらーがせどり開始と同時に一番最初に導入するツールだったので、せどり界隈が受けた衝撃はすさまじかったです。
まあなくなってしまったもののことを考えても何もいいことはありませんので、別のツールで代用していきましょう。
モノレートの代用ツールとして一番優秀なのがKeepaであり、さらにKeepaを使いやすくするサブツールがキーゾンです。
6.1 Keepa+キーゾンの概要
Keepa有料版は上記したモノレートと同様に、「最安値」「ランキング」「出品者数」の変動を見ることができるツールです(本当はもっと色々なことができますが、今回は省略します)。
キーゾンとはkeepa有料版と組み合わせることでさらにいろんな情報を確認することができるサブツールで、特に重要な「販売個数」を確認できるようになります。
Keepa+キーゾンのイメージは以下のような感じです。最安値、ランキング、出品者数の変動グラフがKeepa有料版のもので、その上の表がキーゾンです。
これで、「この商品が何個売れているのか分からないから仕入れが難しい、、、」というような悩みが減ります。(※あまりに高ランキングな商品の場合など、データ取得間隔の関係で正確な販売個数を算出出来ているわけではない場合もあります)
ただしモノレートは無料でしたが、Keepaは月額1800円くらいかかります。
初心者の人は悩むかもしれませんが、Keepaはちゃんと使いこなせば、1800円とか余裕で取り返せますし、合わなければ1ヶ月で解約もできます。
商品ページに簡易的なグラフも出ますので、パッと見で回転率がいいかどうか判断できるのもかなり便利です。
この表示があることで、パッと見で「これは絶対利益出ない」という商品がわかるのでリサーチスピードがかなり上がります。
というわけで試しに使ってみるのがいいかなと思います。
ではKeepa+キーゾンについてしっかり解説していきましょう。
6.2 Keepaの登録方法
まずはKeepaの登録が必要なので、登録方法を解説していきます。
上記をクリックすると下記の画面が表示されます。こちらの右上の「アカウント登録」をクリック。
その後、ユーザー名、メールアドレス、パスワードを入力してアカウント登録ボタンをクリック。
登録メールアドレス宛てにメールが届けば登録完了です。
6.3 keepaの有料登録方法
Keepaにログインした後で、ページ上の「Data」というメニューをクリックします。
その後、ページ下部の「Data features a monthly subscription (15 € / month)」をクリックします。
「サブスクリプション」という画面が表示されるので、赤矢印のボタンをクリックしてください。
オレンジのボタンをクリックすると「Data Access – Subscription」というウィンドウが表示されます。
英語表記なので、以下簡単に説明します。
①「Individual」を選択
②赤枠内で名前と住所、支払いのためのクレジットカード情報などを入力します(ローマ字)。
③月払いか年払いになりますが、できるだけ月払いにしましょう。(1年で何が起こるか分からないので)
④「I have read and accept the Terms and Conditions.」は、「利用規約を読み、同意しました」という意味です。
⑤「 You will be charged 15 € (incl. VAT) every month.」は「毎月15ユーロ課金されます」という意味です。
⑥最後に「SUBSSCREIBE NOW」というボタンで登録は完了となります。
この一連の流れが終わると、Amazonの商品カタログページにランキングのグラフが表示されるようになります。
6.4 Keepaの使い方
Keepa有料版でできることは実はけっこうたくさんあるのですが、今回使うのは「最安値」「ランキング」「出品者数」の変動データのみとします。
有料ツールなので使いこなせないともったいないと思うかもしれませんが、これらの変動データを見るだけでも月額1800円の価値がありますので安心してください。
Keepa有料版に登録すると、Amazonの商品カタログの下に以下のようなグラフが表示されるようになります。
青線が新品の最安値価格、ピンク線がカートを取っている出品者の価格、緑線がランキングです。
2つ目のグラフは、カテゴリごとのランキングが表示されています。基本的に1つ目のグラフの緑線だけ見ておけば問題ないですが。
3つ目のグラフには出品アイテム数(=出品者)が表示されます。
さらにグラフ表示の期間を「3ヶ月」「1年間」「全期間」などと切り替えることも可能です。
また、この商品では表示されていませんが、商品によっては新品価格の他に中古価格やコレクター価格も表示されます。
6.5 Keepaで最重要となるデータはランキング
Keepaのデータの中でも特に大事なのがランキングです。
Amazonのランキングは、商品が売れることで変動しますので、ランキングが上昇した=商品が売れたということがわかるのです。
以下の画像のように、特にグラフの上がり下がりが激しくギザギザが多いものは、商品が定期的に売れているという証拠です。
しかし以下のように画像のようにグラフの変動があまりない場合は、その商品はあまり売れてないとわかります。
仕入れる商品を選ぶ際には、まずランキンググラフを見て、どれぐらいギザギザになっている期間があるかを確認しましょう。
先ほども書きましたが、1ヶ月に1個も売れていないような商品は仕入れない方が無難です。
6.6 キーゾンの設定方法
続いてはキーゾンの準備をしていきましょう。
キーゾンの拡張機能をインストールすると、グーグルクロームの右上にキーゾンのアイコンが表示されています。
このアイコンを右クリックして、「オプション」を選択すると以下のような画面になります。赤枠に、KeepaのAPI情報を入力します。
KeepaのAPI情報ページにアクセスして、以下の赤枠のAPIキーをコピーします。
キーゾンのオプション画面に戻って、さきほどKeepaでコピーしてきたAPIキーを貼り付け、「設定を保存する」をクリックすれば設定完了です。
これで販売個数を詳しく見ることができるようになりました。
6.7 キーゾンの使い方
キーゾンの基本的な使い方を説明します。まず販売個数を知りたい商品のAmazon商品カタログページにアクセスします。
すると以下のようにKeepの簡易グラフが表示されていますので、赤枠で囲んだ「Keepa」というところをクリックします。
keepaのページに移動し、以下のように月間販売個数が表示されます。
これだけでも、1ヶ月で何個売れているのかがわかるので、回転率の良し悪しを判断することができます。
もう一つ、ランキングの推移も詳細データとして見ることもできます。
Keepaのページをもう少し下にスクロールしてみましょう。すると以下のようにランキング、出品者数、商品価格が一覧表示されます。
赤枠で囲んだ部分は、それぞれランキング104562→42220、83166→37207と順位が上がっているので商品が売れているのがわかります。
データ推移のグラフからも色々情報は読み取れますが、より慎重にデータを確認したいなら、一覧表もきちんと確認しましょう。
6.8 モノサーチの使い方
次はモノサーチです。
拡張機能モノサーチをインストールすると、以下のようにパソコン画面の下側にさまざまなリンクが表示されます。
各種ネットショップに飛べたり、ASINが表示されるので非常に便利です。
この中に「モノサーチ」へのリンクがあるのでクリックします。
すると、以下のようにモノサーチの公式ページに飛べます。
モノサーチ公式ページでは、このように各ネットショップの価格を一覧で比較できるので、電脳せどらーにとってかなり有用なツールとなっています。
6.9 XDEALER.PROの使い方と回転率について(応用編)
次にXDEALER.PROの使い方と、回転率についてもう少し詳しく解説していきます。
Keepa+キーゾンを見ることで様々な情報をつかむことができますが、自分がリサーチした商品の回転数がどのくらいかを調べる方法を詳しく説明しますので必ず熟読してください。
まずはKeepaを開きます。
以下の検索窓に、さきほど紹介したコラーゲンゲルのASIN、「B079HS15WL」を入力して検索してみます。
このような画面が表示されます。赤枠が拡張機能のキーゾンです。
この表で直近3ヶ月の売れた個数がわかります。
さらに、Keepaのグラフの「Data」というタブをクリックすると、3ヶ月平均の出品者数がわかります。
キーゾンの表と、Keepaの平均出品者数から商品の回転数を割り出すことができて、ここ3ヶ月の月間平均販売数は62個、3ヶ月の平均出品者数は21人とわかりました。
つまり21人の出品者がそれぞれ在庫を出し合って、全員で64個販売しているということです。
ここに、もし自分も出品しようと思えば、全部で22人になります。
すると62÷22で、1ヶ月1人あたり3個商品が売れるという計算になります。
ということは、「この商品をカート価格で出品すれば1ヶ月に3個は売れそうだ…」となるのですが、もうひとつ調べないといけないことがあります。
それは、「ライバルの在庫数」です。
21人の出品者の在庫が、それぞれ少なければいいですが、例えば1人の出品者が100個在庫を持っていて、かつその人がカートを取り続けるようなことがあれば、自分の商品がまったく売れないかもしれません。
逆に、1個しか在庫を持ってない出品者が複数人いれば、自分の商品がもっとたくさん売れるかもしれません。
というわけで、ライバルの在庫数を確認するための拡張機能がXDEALER.PROです。
まずは赤枠の、Amazon商品の全出品者を見ることができるページに移動します。
XDEALER.PROをインストールしていれば、各出品者情報の下のところに、赤枠のようなバーが表示されます。
左の白い枠が現在の在庫数、まんなかの緑枠が直近2週間の出荷数と販売金額、右の赤枠が直近2週間の入荷数です。
白い枠の在庫数を確認し、膨大な在庫を持つ出品者がいないかどうかを確認しましょう。
先程計算した22人で62個の式にあてはめてみて、ライバルが62個以上在庫があるようなら控えめに、それよりも少ないようなら、3個仕入れて問題ないかな、などと判断します。
ちなみに、より安全にいくなら、テスト仕入れとして1個または少量を仕入れてみるのがおすすめです。
同じ商品を何個も仕入れるよりも、複数の商品を扱う方が経験もつめますし、売れ残りのリスクも低くなります。
6.10 FBA料金シミュレーター
拡張機能ではないですが、もう一つ大事なツールを紹介しておきます。
FBA料金シミュレーターは、Amazonセラーセントラル公式の利益計算ツールです。
商品リサーチをするときには、実際にどれぐらいの利益が出るのか、FBA料金シミュレーターで必ず確認しましょう。
使い方は簡単です。FBA料金シミュレーターページで、ASINを入力します。
すると商品の詳細が表示されます。
あとは必要な情報を入力すれば利益を計算して出してくれます。
手数料は商品によって違うため、きちんと調べないと利益が出ない可能性があるので、こういったシミュレーターで調べておくことが重要です。
ツール名は「FBA料金シミュレーター」となっていますが、自己発送の場合でもシミュレート可能ですので、FBA出品問わず利用することができます。
7. 電脳せどりの効率の良いリサーチ手法を公開
それではいよいよ、最後の項目、リサーチ方法に関する解説に入ります。
世の中にはいろんなせどらーがいて、みんなそれぞれのやり方でせどりをやっているのですが、実は使っているツールとかはそんなに違いがありません。
せどらーの間に一番違いが出てくるのはこの「リサーチ方法」です。なので、具体的なリサーチ方法を公開しているせどらーは少ないです。
私もいろいろなリサーチノウハウは持っているのですが、正直にいうとあんまり公開したくないです(笑)。
なので出し惜しみをして、ここでは私のノウハウの中から、一つだけ裏技的なテクニックを紹介することとします。
7.1 何度でも書きますが回転率が超重要です
これは何度でも書きますが、せどりをやる上で、回転率が本当に重要です。
Keepaやキーゾンを使っている人からよく聞かれるのですが、「ランキングは何位まで見ていますか?」という質問です。
が、ランキングの順位はそこまで気にしなくても良いです(ランキングの変動は売れ行きを見るのに使えますが)。
あくまでも、自分の商品が1ヶ月に1個以上売れる回転が良い商品を狙っていってください。
例えば、ランキング1位の商品の月間販売数は膨大な数ですが、出品者も200人以上いるなんってことはザラにあります。しかも1人の出品者がたくさんの在庫を持っているのが普通です。
こんな商品はいつまで経っても自分がカートを取ることができず、1ヶ月に1個も売れないまま時間だけが過ぎていきます。
そして、自分の商品が売れるのを待てない出品者は、どんどん値下げしてカートを取ろうとし値下げ競争に突入してしまいます。
一方で、たとえランキング順位が上位ではないとしても、1ヶ月に2個しか売れない商品だったとしても、出品者が自分しかいなければ回転予測も立てやすいし、商品がなくなったら補充すればいいだけなので、余裕を持って販売ができます。
これが回転率を重視する理由なのです。
7.2 回転率重視の裏技的リサーチ術
もう何回書いているのかわかりませんが(笑)、電脳せどりで大切なのは自分の商品の回転が良いことです。
ということは、リサーチをするときも最初から自分の商品の回転が良いことを基準にリサーチすればいいですよね?
そこで、出品者が少ないorゼロの商品をリサーチする方法をご紹介します。
このリサーチ方法を使えば、ライバルが他にいませんから、自分の商品の回転だけを考えてリサーチができます。(たとえ出品者が少し増えても元々少ないので価格競争になりにくい)
今回は文字だけでは分かりにくいと思ったため、リサーチ動画を撮影しています。3分ほどで見れるので是非以下の動画もご覧ください^^
やっていることは、Amazon欲しいものランキングの中からPrimeマークがついてないものを探すというものです。
・Amazon欲しいものランキングに入っている=出品すればすぐ売れるもの
・primeマークがついてない=ライバルがいない
という回転率に徹底的なまでにこだわったテクニックです。こんな感じでいかにリサーチ作業を効率化できるかが重要です。
動画では説明できるようにゆっくりやっているのですが、たぶん初心者の人が見たら「すごく早い」と感じたのではないでしょうか?
私も最初はそんな感じでしたので全然大丈夫です。
「絶対に利益商品が見つかる!!」
「たった5分で見込み利益3万円達成!!」
「誰でも稼ぐ事が出来るリサーチ方法です!!」
残念ながら、このような魔法のリサーチ方法は存在しません。やっていることはとにかく地道です。
ただ、この地道なリサーチも数をこなすことによって効率化を図ることができ、速くすることが出来るということがわかってもらいたいです。
せどりは、やればやるほど早く稼ぐスキルが身についていきます。
最初は時間がかかりますが、将来は短い時間でさくっと稼げるようになるので、明るい未来を目指して頑張っていきましょう。